アーユルヴェーダは、今から数千年前に、インドで発祥しました。正確な時代はわかっておらず、3千年前とも5千年前とも言われています。当時、インドでは、ヒンズー教が盛んに信仰され、人々は多くの神を崇め奉っていました。病気も飢餓もなく、幸せな日々が続いていましたが、突然の気候変化で、干ばつが続き、農作物が育たなくなりました。食料不足に悩まされた人々は、仕方なく、牛を殺生して食用しました。ヒンズー教の最高神であるブラフマは、天からその光景をご覧になり、大変嘆かわしく思いました。その時ついた悲しみの大きなため息が、地上に病気をもたらしたと言われています。
病気が流行り始めた地上では、その蔓延を止めるために、「リシ」、あるいは、「マハリシ」と呼ばれる聖賢達がヒマラヤ山麓に集まり、会議を開きました。長い瞑想の後、賢者達が出した結論は、代表者であるバハラドゥワージャ聖人が、神の所に行って教えを請うということでした。こうして、最高神ブラフマがあみ出したアーユルヴェーダの叡智は、バハラドゥワージャ聖人を介して、人間界に伝えられたと言われています。以来、その智慧は、人々に生きるための法則を説く学問、「神の智慧」として尊ばれ、口伝聴聞の形で伝承されていきました。 |